原発と戦争

日本において8月と言うのは暑い盛りの時期であると同時に、6日と9日の2発の原爆投下、そして終戦、と戦争とは切っても切り離せない月です。

そこにきて2015年の8月は、原発再稼働と言う大きな事柄も重なりました。

ご存じの方もいるでしょうが、反戦思想を掲げて安保法制に反対するデモをする勢力と言うのはなんだか原発にも反対している層とモロにかぶっている事が多いのです。

原爆の恐ろしさと原発の危険性を混同しているという感情的なものは理解できなくもないですが、果たして本当に反原発と戦争反対というのは同時に矛盾なく掲げられる旗なのでしょうか?

第二次世界大戦の開戦にまで日本が追い込まれた原因は、石油を断られたからです。

ABCD包囲網と言うやつですね。だから無理にでも支配地域を広げて石油を確保しないと遠からず滅ぶ可能性があったのです。

エネルギーを石油と言う一種類にのみ重く依存していたのが、戦争の大きな原因とも言えます。

つまり現在の発電の形である「原発・火力・その他」をミックスして使うと言うのはエネルギーを一種類のみに頼らない事により、外国により何かエネルギー源が断たれても戦争になりにくいという戦争防止の知恵でもあるんですね。

戦争反対というのは、原発反対とは重大な点でバッティングしてしまう事がわかりましたね。
感情のままにいろいろ反対を叫ぶのを止めようなどとは思いませんが、そのうち冷静に戻った時に一考する余地があることに気付くのを切に望みます。

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